広河隆一講演&ナターシャコンサート チェルノブイリ22周年キャンペーンin名古屋/実行委員会代表 川村伸一 「22周年の今年は救援の実績をあげる取り組みを」という宮西いづみさんの呼びかけで、年初に実行委員会がスタートしました。子ども基金、広河隆一写真展事務局、DAYSJAPANサポーターズクラブ名古屋が「協働」で主催し、この地で実績のあるチェルノブイリ救援・中部が協力団体として支援する態勢が組まれました。 会場の名古屋国際センターの別棟ホールは250席。残り1週間になっても、チケットの売れ行きは余り芳しくありませんでした。ところが、4月8日にナターシャ・グジーが「徹子の部屋」に出演すると、この状況は一変しました。問い合わせが相次ぎ、以後の前売りと当日券の販売を中止せざるを得なくなったのです。当日(4月12日)は、当日券をあてにして来場された方とのトラブルが心配されましたが、さしたる混乱もなく、ホッとしました。 第1部・広河隆一スライド講演「チェルノブイリと世界の核」、第2部・ナターシャ・グジーコンサートと並行して、広河隆一写真展、ビデオ上映も行いました。20名を超えるボランティアの支えがあり、いずれも盛況のうちに終了することができました。書籍、CD、救援グッズ、喫茶の売り上げを含めて救援金は予想を上回る額となり、当初の目的は十分に達成されたと思います。 最後に、参加者の声を記しておきます。 ☆人間が自らの知恵によって創造したものがもたらす悲惨。同じく人間が生み出す芸術という創造の偉大さ。その意味で本日は「人間の偉大さと悲惨さ」が同時に深く心に刻まれる一日となりました。
◇リサイクルショップ・チェルノブィリの閉店 三重県津市のチェルノブィリ救援募金のための店「リサイクルショップ・チェルノブィリ」は今年3月31日、15年間の活動に幕を下ろしました。年毎に増減はありましたが順調だった売り上げが05年から急に減り始め、07年は募金も最盛期の半分以下になりました。このことは事故の風化や、廃業が相次いでめっきり寂しくなった当店のある商店街通りに老齢化してきたスタッフなど、全てが閉店の潮時がやってきたのかもしれないと感じさせました。無償で寄贈いただいた品を売ることで援助金が生まれ、チェルノブィリ原発事故がいまだ深い傷跡を残していることを知ってもらえる場でもあったので、被災地の実情や長い間支えてくださっている多くの方々の善意を思うと細々とでも続けるべきだったでしょう。もうひとがんばり出来なかったことが悔やまれます。振り返ってみれば、地元周辺はもとより日本の各地から送料を負担してのご寄贈も数え切れないほど頂きましたしお客様にも恵まれました。 15年間の活動で店からの募金総額は31,036,457円、係わったスタッフはのべ30人ちかく、ご寄贈者名簿には1800名が載っています。こうして閉店に至ったことをお許しいただくと共に、寄せられた温かいお気持ちにお礼を申し上げます。有難うございました。また、いつか、どこかでこんな店が誕生することを願っています。 (責任者・村山敬子) ※長い間、収益金をお送りくださいましてありがとうございました。スタッフのみなさまお疲れさまでした。お店は閉店になっても「三重・チェルノブイリ被曝児童救援募金」は事務局を移して引き続き活動を継続とのことで一安心です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |