「希望21」で保養した子どもたちからの手紙


 交流会の最後に、子どもたちは手書きの手紙をくれた。いくつか紹介する。

 ここへやってきて日がたつうちに、ここが大好きになっていきました。東京ウィークが始まりました。あなた方はさまざまな教室の中で日本について多くの知識を得るチャンスを与えて下さいました。すべての教室に興味深いものがありました。私は日本について、その文化について知りました。あなたたちは私を温かい愛で包んでくれました。このことを私たちは強く感じとりました。私は特に、別れの夕べを思い出します。日本の友人たちと離れるのがいやで別れのときに、私は泣き出してしまいました。
<マリーナ>

 僕はヒルソンスカヤ地区で育ちました。周りは草原で森はありません。森を見たのは初めてです。僕はキノコや実をとりに森へ行くのが好きになりました。陶芸などの教室にいくのは楽しかったです。日本の陶器を作ったりするのはおもしろかったし、日本料理の作り方もわかりました。ここでのことを、僕はずっと話すことができます。だって僕の家族や親戚、友達は誰も日本のことを知らないのですから。僕の両親のお給料では薬を買うことができません。僕が必要な薬3カ月分の値段は、両親のお給料の1年分なのです。
<パーヴェル>

 私たちのために多くの時間を割いて下さった日本の専門家のみなさんにお礼申し上げます。私は大平玲子さんのおかげで日本語を覚えました。それから茶道芸術の秘密も知りました。日本の着物を着ることや日本の踊り、歌も日本語で覚えました。私たちは日本の甘いお菓子の作り方さえ学んだのです。 私はこのひと月のことを一生忘れないでしょう。どうもありがとう!
<インナ>

 日本の文化や言葉、生活を学ぶのは楽しかったです。歌手の佐藤しのぶさんの声にはびっくりしました。
<オレーシャ>


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