甲状腺の手術を行なっているオーリャからの手紙

 私の親愛なる友だちへ

 遠くの日本の子どもたちへ。私はウクライナの女の子です。
 私はこの幸せな機会を利用してみなさまにごあいさつしたいと思います。
 そしてみなさまの国に招待してくれたことに感謝します(注)。
 しかし残念ながら、今の私の健康状態では遠い旅行ができません。
 私は最近2回目の手術をしました。
 それでも私は希望を捨てていません。
 これから力をたくわえて、また太陽の昇る日本の国へ行けるでしょう。
 私はすでにベットからソファーへの旅をすることができました。
 私は日本について、村の図書館でたくさん本を読みました。
 その中で心を痛めたのは、広島と長崎のことです。
 そういう残酷なことがあったことに心が痛みました。
 そして日本人の勇気と忍耐について考えました。
 私自身、平和利用の原子力によって健康を害しました。
 ですから私も原爆の犠牲者に、深く頭をたれます。
 私と同年代の人々によって、私の心はあたたかくなりました。

                  <ソコロフスカヤ・オーリャ>

  (注)97年4〜5月の救援キャンペーンで来日するはずだったが、
    手術のため断念。今回ウクライナ訪問の折り、タイプライタ
    ーをおみやげとしてプレゼントしました。

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