長いような短いような、あっという間の3カ月。しかし、実に充実した日々だった。こんなやりがいのある仕事をさせてもらったのは、初めてのような気がする。 チケットの売り上げは、最後の一週間で驚くほど伸び、当日は立ち見が出るほどの満席だった。コンサートに来てくれた人は皆、「涙が出て仕方なかった、本当にいいコンサートだった。感動した、来てよかった」と言ってくださった。そのことは、帰りのロビーで、相当な額の募金が集まったことからも伺い知れる。11日(土)は晴天に恵まれ、とても楽しい1日となった。遊園地での遊びと交流会には、日本の子どもたちもたくさん参加してくれた。幼児から大学生まで、若い人たちが、この日、チェルノブイリの子どもたちと共に一日を過ごしたことは、きっと、彼らの心の中に、将来、何か芽の出る種を残したと、私は思う。11日、夕方、カリーナのみんなはあふれんばかりの笑顔を残して、次の広島へと出発していった。救援を訴えることの目的を、広く人々に伝えることができたこと、そして、若い世代の人たちに、少しでもチェルノブイリの出来事を伝えることができたこと、この2点において、今回のコンサートは成功だったと思う。その成功の陰には、とてもたくさんの人々の力があったと思う。一体、何人の方々にお世話になっただろうか。私はこのコンサートのおかげで、たくさんのいい人たちに出会えて幸せだった。 21世紀を担う子どもたちの未来のために、同じこの地球で、同じ時を生きる仲間として、これからもチェルノブイリの子どもたちのことを応援していきたいと思う。
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