この春発行されたチェルノブイリの子どもたちの絵と詩の本に、たくさんの方からお便りがよせられています。一見美しく見える絵画に込められた様々な思いを感じてくださった方たちからのお手紙を、いくつかご紹介します。本の印税は医療費・保養費として現地の子どもたちに送られます。まだご覧になっていない方も、どうぞ書店で手にとってみてください。図書館などでもリクエストしていただけたらと思います。
この本は広島の平和記念資料館(通称・原爆資料館)内の「ミュージアムショップ」でも販売されることになりました(6月初旬より)。また、5月の日本図書館協会の選定図書にも選ばれました。この本を広めることにご尽力くださっている多くの方々に、改めてお礼申しあげます。
チェルノブイリの子どもたちの笑顔や夢のある絵等を通して、この未来ある子どもたちの全てを失うことになった原発事故のことを訴え続ける大切さを、さらに深く強くしました。(東京都・Fさん)
「生きていたい!チェルノブイリの子どもたちの叫び」を買い、家に帰ってすぐ読みました。目頭が熱くなるのがわかりました。私が強く感じたのはあの子ども達は強いなということです。絵から文章から悲惨さ、苦しさ、悲しさを見出だしたと同時に彼等の強さを感じずにはいられません。それから、自分を恥じました。自分は弱くて、甘くて、愚かで、すぐ逃げて身の回りの便利さに操られているのをはっきりと認識させられました。(中略)彼等は何も悪い事をしていないのに、夢や希望やましてや命まで奪われていく。彼等に夢と希望を与えたいと思いました。まだ学生で、彼等の傷もいやせないし、経済的援助もできない。でもいつも祈っていたいのです。僕に素晴らしい本をありがとうございました。 (山形県・高校生)
私は埼玉県新座市に住んでいる高校1年生です。初めは、今まで何も知らなかった原発事故が、子どもたちの心にも体にもこんなに深い傷を残していることがショックで、あまりにやりきれない気持ちになりました。そして今は、それでも皆が美しい未来を信じようとしていることや、自分たちの手でつくりたいと思っていることを、絵から感じとるようになりました。今まで、自分と自分の、まわりのことにしか興味が持てなかったのですが、今は遠いところに住んでいる人の苦しみにも心を向けるようになりました。本当に、この本に出会えたことを幸せだと思っています。
ぼくは、今年6月で12歳になります。ぼくが生れる2カ月前にチェルノブイリの事故がおきました。おかあさんは、お腹にいるぼくに「大変なことがおきたね。」と不安な気持ちで話しかけたそうです。すばらしい歌とおどりをしてくれたみんなは、すごいおどりをしてくれました。びっくりしました。また、何年後かに元気に日本にきてほしい。(小6 Kさん)
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