川村さん、原さん、そして私の3人で合気道教室を担当しました。 子どもたちは「人を投げる」ということに興味をもっているようで(万国共通なのでしょう)「投げ技」をしたくてウズウズしている様でした。 が、しかし!子どもたちの身体の状況が思った以上に深刻だったので、私たちは当初の計画を変えざるを得なくなりあまり投げ技を練習できませんでした。このため、前半の3日間は身体に負担にならない関節技を中心に練習しました。関節技は、うまくできると技をかけられた人が痛がるので成果が見えやすく、子どもたちには楽しかったようです。後半は、彼らの期待に答えるべく(?)投げ技を練習しました。といっても子どもたちは投げ専門で、受けは私たちがとりました。 日が経つにつれて、真剣に練習する子、友達に先に練習させてあげるやさしい子、言うことを聞かない子など、一人一人の個性が見えてきました。同時に、笑わない子や疲れた顔をしている子がいることにも気付き、病気の一面も見えてきました。元気にしている子も大変な思いをしてきたのだろうと、子どもたちが元気であれば元気である程、困難な現実を目の前に突き付けられているような気がしてきました。 印象に残っているのは、「投げる練習をします」と言った時の、子どもたちの嬉しそうな顔。クラスの成果を披露する発表会に「出たくない」と言っていた子も、「発表会でも投げるよ」と言ったとたんに、「僕も出たい」と言い出したこと。私も合気道を始めたばかりの頃、投げ技を練習したかったことを思い出し、楽しさの一端を伝えられたかな?と感じています。 |