「希望21」を訪ねるボランティアに参加して、私は、チェルノブイリの事故のことについても何も知らなかったに等しいことが解りました。事故が今、子どもたちに甲状腺癌を多発させていること、未だに放射能が非常に高い数値を示す地区があること等々の事実は私の想像をはるかに越えていました。 「希望21」で出会った子どもたちは、思ったより元気に見えました。盆踊りの私の教室に来た子どもは異国の着物と音楽と踊りを、それは一生懸命覚えてくれました。6日間で4曲。日本の子どもたちでも出来ないような快挙。私の口をついて出る言葉はいつも「ハラショ!ハラショ!」でした。サナトリウムに来ている子どもたちの家庭環境や生活状況など少しずつ聞いていくうちに、私は今回参加するための費用をすべて子どもたちの生活のために使った方が、私が参加するよりはるかに意義があったのでは・・・、と何度となく自問しました。参加したことが無駄だったとは決して思いませんが(私にとっては意義のある日々でしたし、子どもたちも楽しんでくれたと信じています)、本当に良かったのかまだ自問は続いています。そして再び行なわれたと聞くインドの核実験に心が痛みます。 |