元気フェスタ・ボランティア報告


【縄跳び教室・日本を学ぶ教室(書道) 橋本慶子さん】(大学2年生)

 元気フェスタに参加して、今思えば本当に貴重な体験になりました。チェルノブイリの被害については、新聞やテレビなどである程度把握していたつもりでしたが、実際に子どもたちの首に残る手術痕を見ただけでも現実との差にただショックを受けるばかりでした。人づてに物事を聞くのと自分の目で見るのとでは、やはり全く異なったものなのであることを身をもって知りました。

 ベラルーシで、子どもたちと一緒にいた時は彼らのことばかり考えてしまっていたはずなのに、日本に帰ってきてからは、あの時のせつなさをこの日常生活の中で自分がだんだん忘れてしまっていることにとても罪悪感を感じてしまいます。今、私がこうしている間にもあの2週間一緒に過ごした子どもが病床に伏しているかもしれないのに…。

 帰国後、一番仲良くしていた子と、何度か手紙のやりとりをしていましたが、その子から突然手紙が来なくなってしまいました。もしかしたら、体の具合が悪くなったのかと心配です。

 来週の水曜日にその子は14歳になります。その子も含めて、チェルノブイリの被害に遭った子どもがいつまでも元気に成長しますように、と祈っています。


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