元気フェスタ・ボランティア報告


【お菓子・化粧の教室 土屋香里さん】(化粧品会社勤務)

〜 子どもたちへの“心の保養”のプレゼント 〜

 ベラルーシ、ナジェジダへの訪問は今年で2回目。私は数少ないナジェジダ保養を継続する1人となるのだから、今回の私の個人的な目的は昨年の日本フェスタが子どもたちにどんな影響を与えたのかを検証する旅にしたいと考えた。昨年は初めてだったこともあり、子どもたちもボランティアスタッフもとにかく大わらわ、大興奮で終えた数週間だったから。

 出発前に急病になり完全回復を待ってでかけたために、4日程遅れて到着をした。ついたとたん、見覚えのある子どもたちがわさわさと大集合。にこにことした笑顔で抱き付いて来た。

「待ってたよ、かおりさん。ずっと待ってた」「早くお菓子の講習をして下さい」「去年のお化粧の教室はしないの?」去年の私の教室のうわさを聞いた子どもたちまで取り囲み、大さわぎのうちに私のナジェジダでの毎日がスタートした。

 この保養が子どもたちの体をどれだけ回復させるのか、には専門家の判断をあおぐのが妥当だろう。私が心から実感し、確実に言えるのは、この保養の毎日が子どもたちの心にとって、とても大きな栄養になっているということだ。病気のことも、大変な生活も全部忘れ、新しい友達を作る。挑戦したくてもチャンスのなかったさまざまな活動を経験して、未来を夢見る。本当に子どもたちは、楽しそうに毎日を過ごしていた。私の子どもの時もそうだった。夏休みの数週間を楽しみに、またその思い出で1年間過ごしていた気がする。

 子どもたちの保養に大切なお金を寄付なさった方に、“子どもたちの心に、ちゃんとみなさんの気持ちは届いていますよ”と報告をしたい。


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