●福井「鯖江市嚮陽会館」 ナターシャ・グジー・コンサート実行委員会 津田悠記雄 当日はあいにくの雪でしたが、250人ぐらいの方が足を運んでもらい、あったかいコンサートになりました。 始めたときは、まったく予算がありませんでした。費用はPA代、会場費、交通費など80万ぐらいかかるだろうという予測が出来、なかなか、スタートは大変でした。色々な企画はこなしているとはいえ、今回のような何十万もかかる企画は初めてだったので、赤字が出ないかと心配でした。でも、人間は「やる」となったら、やれるものですね。ビラ・ポスターコンサートパンフはパソコンを使い自分たちで作りました。会場費も市と掛け合い、半額にしてもらいました。PAの方は今回の趣旨を理解してもらい、半額以下で来てもらいました。とにかく、20万以上の経費を削減しました。そして、不用品を集めてフリーマーケットをしたり、パンフの広告を集めたりして、1/3ぐらいの予算を集めました。後はとにかく、知人・友人関係に声掛けして、チケットを売っていきました。どうにか、赤字が出なくて良かったです。 あと、今回のコンサートで、チケット代2000円のうち500円は赤字が出ても確実にチェルノブイリの子供たちのために使うという表示をしました。色々な市民団体のトップと話していて、コンサートに来てくれたお客さんが、何にいくら使われるのか、分かるようにした方がいいというアドバイスを頂いたからです。これにより、実行委員会のメンバーの気持ちも前向きに固まってよかったと思います。 とにかく、今回のコンサートを企画して、私自身、よかったと思います。ご協力頂いた皆さんには厚く御礼申し上げます。 ●小田原「小田原市役所市民ロビーコンサート」 チェルノブイリ子ども基金江の浦 鈴木由利子 小田原市役所ロビーでのコンサートは、舞台、照明、音響、プログラムすべて小田原市で準備してくれ、宣伝も市広報で呼びかけた為、今まであまり関心のなかった人々も足をとめ聞いてくれました。舞台のバックはウクライナの国旗を色どり、ナターシャの歌声とバンドゥーラの旋律がロビ−に響きわたると観客はナターシャの美しさと、すばらしい音色に陶酔してました。アンコールの「みかんの花咲く丘」は美しい日本語で歌いあげ多くの人々に感動とともにチェルノブイリの子どもたちへの救援をうったえました。江の浦は今回も参加できたことを嬉しく思っております。 ● 立川「立川カトリック教会」 チェルノブイリ子ども基金in多摩 飯田瑞穂 あいにくの雨でしたが、会場は満員、233名。チケットは381枚売れました。立川カトリック教会がご好意により、大切な聖堂を貸して下さった上に、会場費をそのまま献金下さったおかげで安いチケットで多くの人に聴いてもらうことができました。共演したゴスペルファミリーが、教会を中心に人権、環境保全をテーマに歌い続けてきた実績もあり、教会関係者やNGOの団体を通じて幅広くチケットが売れました。ナターシャさんは美しい姿に澄んだ声で観客を魅了しました。けれどそれだけに終わらず、広河さんとゴスペルファミリーがそれぞれ7分ずつの汚染地の現地報告をして、コンサートの主旨を伝えました。 最後のナターシャとゴスペルファミリーの「ふるさと」のジョイントは盛り上がりを見せ、汚染地をふるさとに持つ人々の、切なる願いが伝わってくるようで、聴衆は一生懸命耳を傾けてくれました。ロビーで併設した絵画展からも、同じような子ども達のふるさとへの思いが語られており、チェルノブイリ事故の教訓を音楽や絵を通じて感性に訴えていく大切さを私たちは改めて感じました。 スタッフは、昭島の教会や、その隣の幼稚園に通う母親達。日曜毎に立川のミサに通い続けアピールした人。舞台の花束を布のチューリップにして、手分けして縫った人。主婦の持ち物でないナンバリングは学校のPTAから拝借しプログラム編集のコンピューター操作はスタッフの夫の手を借りるなど、何から何まで手作りのコンサートに仕上げました。 |