夏の特別保養―日本週間

参加者報告


【日本料理教室】 元自動車会社勤務 松野未奈子

 数年来の願いであった日本週間に参加し、今心に残っているのは子どもたちの笑顔と優しさです。私が開催した日本料理教室では、3人1組でお好み焼きと花ずし(バラの花模様ののり巻)を作りました。現地で手に入る材料で作ったお好み焼きは特に喜ばれ、「家に帰ったらお母さんに作ってあげる。きっと喜ぶよ」と言ってくれた子もいました。きれいな模様を作れるかと心配していた花ずしも、皆、器用で私の説明を真剣に聞いて上手に作っていました。

 また、私が重い荷物を運ぶ時や、部屋の鍵が動かずに困っているときは、たくさんの子が助けてくれ、その優しさに励まされたことも忘れられません。医学や科学の技術を持たない私にはチェルノブイリ事故の犠牲となってしまった子どもたちを助けてあげることはできないと思いながらも、その子たちが日本文化に触れ楽しむことで、少しでも日常の病気や生活のつらさを忘れ、笑顔で過ごせることを願って過ごした3週間でした。

(中央、背の高い男子の隣が松野さん)

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