代表退任のあいさつ

 私はこの7月、チェルノブイリ子ども基金の代表を退任しました。
 今から14年も前のことですが、私ははじめてチェルノブイリ取材をした1989年3月に人々の窮状に触れて、90年から個人的にチェルノブイリ救援を開始し、その後91年に友人たちに呼びかけてチェルノブイリ基金事務局を発足させ、その代表になり、この会は翌92年にチェルノブイリ子ども基金と改称されました。
 私が代表として活動してきた12年間の間に、救援募金額は年間1億円を突破するまでになりました。この会を信頼して募金を寄せていただいたみなさまのおかげと感謝しています。
 私たちがウクライナとベラルーシに建設した2つのサナトリウム、2つのリハビリセンターでは、今年も子どもたちの笑い声が満ちています。感無量です。
 しかし今回、私は自ら希望して、チェルノブイリ子ども基金の実質的な活動から身を引くことにしました。主な理由は、フォト・ジャーナリストとしての仕事に集中したいという気持ちが大きくなったからです。
 代表退任は7月31日に開催されました子ども基金理事会で確認されました。
 これまで私がやってきた活動は、今後は理事会が引き継ぐことになります。そして私は「顧問」として暫時名をとどめることになりました。
 現地でお世話になった多くの人々、子どもたち、そして日本で支えてくださった多くの人々に、改めて感謝の気持ちをお伝えします。そしてこれまでと同じくチェルノブイリ子ども基金へのご支援をお願いいたします。

2003年8月1日 広河隆一


理事会発足にあたって

 上記の挨拶にもありますように、広河代表が退任することに伴いまして、規約改正を行い、従来の「チェルノブイリ子ども基金 運営委員会」が改められ、2003年8月1日より「チェルノブイリ子ども基金 理事会」が発足いたしました。理事一同、スタッフ、ボランティアのみなさまと力を合わせて、チェルノブイリの子どもたちへの救援に取り組みます。全国の支援者のみなさまには、引き続きのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

【理事一覧】
理事長    鈴村 稔
副理事長  小寺隆幸、向井雪子
理事     梶 玲子、金子なおか、小林悦子、佐々木真理、佐藤素子、
        竹口素弘、中務俊之、福田俊弘、松野未奈子、宮西いづみ、
        松田奈津子(事務局長)
顧問     広河隆一
監事     黒部信一、鈴木由利子
(理事任期2003.8.1〜2005.3.31)

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