甲状腺手術後の若者のための特別保養



今年もまたウクライナのサナトリウム「南」、ベラルーシの学校サナトリウム「希望21」で、それぞれ甲状腺手術後の若者のための特別保養が実施されました。チェルノブイリの事故が起きたとき生まれた子は18歳になります。18歳になると大人とみなされて国からの援助がなくなってしまいます。子ども基金では、こういう青少年たちを対象に、希望21の協力のもと特別なプログラムを昨年に引き続き実施しました。ここ数年毎年夏の保養に参加している佐々木理事が、たくさんの写真と子どもたちの喜びの声を持ち帰ってくれました。詳しい報告は次号に掲載しますが、今回は実施概要と写真をお届けします。カラーでお見せできないのが残念ですが、来年度のカレンダーには子どもたちのカラー写真が載っています。

★ベラルーシ「希望21」特別保養

2004年7月25日〜8月20日(24日間)
18歳〜21歳
救援団体「チェルノブイリのサイン」
30人、付添2人 合計32人
救援団体「困難の中の子どもたち・ゴメリ」
60人、付添4人(内分泌医師、教育専門 家3人)合計64人

★ウクライナ「南」特別保養

2004年8月1日〜14日(14日間)
18歳以下
チェルノブイリ子ども基金日本センターが選んだ甲状腺手術後の子どもたち
50人、付き添い4人(専門医師1人、レクリェーションの指導者含む)合計54人
(条件として18歳以下の子どもが対象であったが年々子どもの年齢が上がり、今年は人数に満たなかったため20歳〜21歳の青少年8人が参加。保養中、子どもたちのリーダーとして活躍した)

「南」での夏の保養はほかに5グループ
☆6/15〜6/29 家族の救援医療センターの子どもたち50人、付添、医師1人合計55人
☆7/1〜7/14 「ニガヨモギ」の子どもたち20人、付添、医師合計23人
☆7/1〜7/14「モテキ村」の子どもたち30人、付添2人合計32人
☆7/16〜29日 放射線医療センターの子どもたち50人、付添、医師合計55人
☆8/16〜29日 救援団体「子どもたちの生存」 子どもたち50人、付添、医師合計55 人


※98年夏、岩手県奥羽支部の招待で1か月滞在したナターシャ・コンツェベンコとお母さん(右端は親戚の子ども)。夏の特別保養にも何回か参加。今は地域の郵便局に勤務。「日本でのことを思い出しては感謝しています」とのこと。思い出の品が飾ってある部屋に、佐々木さんが招待されました。


次へ / ニュース目次へ