ベラルーシ・ウクライナニュース
原子力安全グループのサイトから

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/chernobyl/etc/RFERL.html



■ベラルーシ

04/07/01 国民議会は30日、NGOに関する法案の修正を採択した。法案によると、外国援助や街頭デモで違法行為があった場合は閉鎖される。NGOは毎年、メンバー、組織、活動に関する報告を義務づけられる。

04/07/27 米国務省は26日、米国やヨーロッパ諸国との関係改善を望むなら、国内での民主派や独立系メディアへの抑圧をやめるようベラルーシ当局に警告した。ルカシェンコ大統領10周年デモへの暴力的介入やヨーロッパ人権大学への免許取り消しといった、最近の一連の事態に対応したもの。

04/08/02 ベラルーシ当局は7月31日、ロンドンKingston大学の放射能専門家Flowersに対するマルチビザを取り消し、今後5年間の入国を禁止した。チェルノブイリ事故による放射能汚染を調査してきたFlowersは、8月3日までに国外へ出る必要がある。彼によると、今回の当局の措置は、反対派青年組織との接触に関係している。

04/08/18 ベラルーシ当局によって最近閉鎖されたヨーロッパ人権大学(EHU)の学長Mikhaylauは17日、国外からEHU学生の教育を引き受けるという申し出があると述べた。米国とドイツの大学はそれぞれ40人と100人を受け入れ、ポーランドの大学からは全学生を引き受けるとの申し出があった。

04/08/31 情報大臣Ruskevichは30日、風刺新聞Navinkiに対し、3ヵ月の出版禁止命令を出した。新住所や発行日の変更を当局に連絡しなかったことなどが理由。同紙編集長Kanayalchykによると、10月17日の議会選挙に向けて当局はメディアの独占化を進めている。

■ウクライナ

04/08/09 クチマ大統領は8日、フメリニツキ原発2号機の運転開始に立ち会った。今年中にロブノ原発4号機も完成する。大統領は、両原子炉完成のために西側諸国が財政援助しなかったことを批判した。

04/08/10 ウクライナの大統領候補Yushchenkoは10日、彼が大統領選挙に勝ったらイラクからウクライナ軍を撤退させると述べた。「クチマ・Yanukovyvh体制は、イラクへの派兵を、ウクライナ国内での反民主的行動のいいわけにしている」と語った。

04/08/12 Yushchenkoは12日、Kryvorizhstal製鉄所の民営化は違法であり、民営化手続きで違法行為をした人々を罰するべきだと述べた。Kryvorizhstal製鉄所の価値は40から50億ドルであるが、その93.02%の株式が、クチマ大統領の義理の息子であるOinchukに8億ドルで売却された、とYushchenkoは述べた。


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