事務局から

チェルノブイリ20周年企画

☆写真展開催のための現地派遣ボランティア募集
ミンスク&ゴメリ(ベラルーシ)で広河隆一写真展を開催します。
 写真の運搬および展示、里子との面会*1
 期間:4月17日成田出発 26日朝成田
    費用 約20万円*2国内移動費含まれず
    (航空運賃+ホテル代+通訳代+移動費)
*1 ベラルーシに里子のいらっしゃる方が参加される場合、団体事務所での面会を企画
*2 この時期は比較的航空運賃が安い時期です。

☆夏の特別保養に参加するボランティアを募集
 内容:和紙・ちぎり絵などの教室を開催
 期間:8月8日〜21日(予定)
※受け入れ側の都合もあり詳細は次号に掲載

☆20周年 ナターシャ&カーチャ コンサートツアー
こちらに日程表等を掲載しました。詳しくは実行委員会にお問い合わせください。

☆チェルノブイリ20年シンポジウム
シンポジウム・ビデオ上映・展示で語る----原発事故20年、何が起きたか、なにが続いているのか。
2006年4月16日(日) 国立オリンピック記念青少年総合センター(センター棟)
詳しくは、こちらへ。


11月10日、大阪府箕面市の聖母被昇天学院中学校・高等学校「人権学習全校学習会」でチェルノブイリ事故の被害についての講演と、ウクライナの歌手オクサーナ・ステパニュックさん*によるコンサートが行われました。当日はチェルノブイリ子ども基金の佐々木真理が講演、オクサーナさんがウクライナの民族楽器バンドゥーラを演奏しながらクラシック曲とウクライナ民謡などを披露しました。<※学校などでチェルノブイリ講演をご希望の方は事務局までお問い合わせください

 この日の講演は、私たちチェルノブイリ事故を知っている教員にとっても、非常に勉強になる内容のものでした。その後の様々な事件にかき消されて、忘れてしまいがちでしたが、未だに続いているチェルノブイリの悲劇を絶対に忘れてはならないものであることを思い出させてくれました。
 チェルノブイリを話にしか聞いたことのない子たちも、全く聞いたことのない子たちも衝撃を受けたようです。良い講演をありがとうございました。
 また、オクサーナさんのコンサートは、40分という時間を感じさせないような、素晴らしい歌声とバンドゥーラの演奏でした。日頃、このような芸術に接することのない生徒たちは、もっと感動していることと思います。素晴らしい音楽を、ありがとうございました。遠いところでなかなか難しいかもしれませんが、ぜひまた本校の人権教育で講演・コンサートをしていただければ幸いです。またお会いできる日を、職員・生徒一同、楽しみにしております。
聖母被昇天学院中学校・高等学校 糸永佳正

*オクサーナステパニュックさんも、ナターシャさんと同じウクライナ出身で、2003年より、日本各地で演奏(歌とバンドゥーラ?)活動をしています。当基金が共催する来年夏の救援コンサートにベラルーシバレエ団員との共演が予定されています。この公演に関するお問い合わせは、下記宛にお願いいたします。
ベラルーシバレエ友好協会(担当 渡部)
Tel090-8519-5220 Fax03-3310-3256


2006「チェルノブイリ20年の刻印」カレンダー好評発売中
 おかげさまで新聞、雑誌、ミニコミ誌等でとりあげていただき、思わぬところから注文が入ったりして、うれしい悲鳴(?)をあげております。これでテレビがチェルノブイリのことを扱ってくれたら言うことなしですが、欲張り過ぎでしょうか。それはともかく、お送りした皆様からは再度の注文をいただいたりと、大変好評です。
 ぜひ、まだの方はご検討ください。カレンダーは1部1500円(送料実費)。10部以上は1割引です。事務局にある残部はあと500部です。お早めにお求めください。
【以下の書店でも販売中】
◆池袋リブロ店(西武イルムス館2F)03-5949-2910
◆書泉グランデ4F(神田神保町) 03-3295-0011
◆模索舎(新宿)         03-3352-3557
◆ナウカ神保町店        03-5259-2711


ボランティア作業日について
事務局では、毎月第1・3土曜日の午後1時半〜5時半、ボランティア作業を行っています。参加される方は事前にご連絡ください。事務局への電話は平日午前10時〜午後5時半の間に、留守の場合は伝言をお願いします。


次回ニュース発送
3月19日(日)午後1時〜午後5時 場所:東京ボランティア市民活動センター会議室(R,地下鉄飯田橋駅 駅ビル10F)参加される方はメール、FAX、電話でご連絡ください。お待ちしています!


ニュースについて
募金をくださった方には、その使われ方の報告として原則1年間お送りしています。また、ニュース購読費(2000円/年)も募っております。印刷・発送は実費の経費でまかなっておりますので、切手代とあわせても購読費以下で間に合います。残金は募金として使わせていただきます。


振替用紙について
募金を下さる方の手間をできるだけ省くとともに、口座番号の間違いを未然に防いだり、通信欄に必要な情報を記入していただくことで事務作業の効率化を図るという実際的な目的により、一律に同封させていただいております。決して募金を強要するものではありません。万一、ご心配やご負担をおかけしておりましたら、慎んでお詫び申し上げますとともに、このような目的であることをご理解の上、ご容赦いただけましたら幸いです。


理事の宮西さんの声が朝日新聞に掲載されました
錦繍に包まれる核汚染地
    「チェルノブイリ子ども基金」理事  宮西いづみ(66歳)
 心を締め付けられる錦秋の見事な写真を見た。それは事故から20年の現地調査に赴いたフォトジャーナリスト広河隆一氏がこの10月取材で持ち帰られたチェルノブイリ汚染地の写真である。ここ数年、モノクロ撮影だった氏が、久しぶりにカラーィルムにおさめた汚染地は文字通り錦の刺繍。
 しかし、目をこらすと、その錦の後ろにわずかに見える廃屋。かつてここに子どもたちの声弾む人々の暮らしがあった。今、村は消えた! 自然がどんなに見事な秋を演出しようとも、放射能検知器の針は悲鳴を上げて振り切れるのだ。
 来年の事故20年を意識した現地のいろいろな企画を伝え聞きながら、これでピリオドを打つつもりではないかという不安を拭えない。放射能被害は世代を超えて顕現しており、世界が手を差し伸べなければならない現実が厳存する。 
しかし『朝日』18日の夕刊には国際原子力機関(IAEA)の出した「被曝死4千人」の報告。「科学的手法と評価される調査」による数値で被害を語ることのごまかしに、救援活動はこの20年間、何度も打撃を受けてきた。
 紅葉に包まれた悲しみの大地を、紅葉狩りの憩いの中で思い出していただければ、少しうれしい。

被害終わらぬ旧ソ連被曝地
(新聞の表題)
10月23日名古屋版


2006年カレンダーが日本印刷産業連合会会長賞を受賞
この紙面の編集作業中に「おめでとうございます。日本印刷産業連合会会長賞を受賞しました」と印刷所から連絡がありました。上位9番目の賞で出品作品844点の中からの受賞ということです。入賞作品の展示が1月に東京、大阪で開かれます。興味のある方は事務局までお問い合わせください。


〔編集後記〕10月から12月にかけてチェルノブイリ事故を知らない世代といえる中・高生たちと接する機会が何度かありました。被害が今も続いていることを知り、何かを感じ行動してもらえたらうれしいと思います。現地でのインタビュー原稿をまとめながら、その時の状況を思い出したり、今はどうしているだろう、風邪などひいていないといいけれど・・・、などと思いをめぐらせました。すべての人たちの健康と幸福を祈ります。皆様もどうぞよい年をお迎えください。(M・S)


ニュース目次へ