事務局から



理事・監事のごあいさつ

□病気は遺伝子と環境(自然環境、社会環境、情緒的環境)との相互作用と、人間と環境との適応関係により生じるという病原環境論(適応説)で、現代医療の主流派とは少し違う病気の理論を主唱している。「希望」は身体の働きを活性化し、病気を治す自然治癒力を働かせる。こころと身体はメタルの裏表で、連動しているから、「希望」が病気を防いだり、治したりする働きがある。医療過誤事件および予防接種被害の患者側支援、薬害批判、医療(低線量)被曝の低減を訴える。現代の健康不安を憂うる。
監事 黒部信一 (吹上共立診療所所長/小児総合科医、家庭医)

□10周年救援コンサートでチェルボナカリーナが歌った"希望の灯"を今年、セシオンでナターシャとカーチャが歌うのを聞き再び感動した。チェルノブイリ子ども基金は誠意ある人々が力を出しあい、集まった募金をきちっとよりよく子どもたちのもとに長い年月届けている。私も微力ではあるが参加できていることはうれしい。しかし、世の中から原発事故がなくなり、救援活動をしなくてもよくなるようになればよいと思う。
監事 鈴木由利子

□「人間にとって一番の悪徳は何だと思いますか」「一番の悪徳ですか。何でしょうね」「それは55歳より長く生きることですよ」。これは2人の20世紀歴史上の人物の対話ですが、そうだとすると私は悪徳の年代を生きていることになります。かくなる上は自分にできる善行で許してもらうほかありません。どれだけお役に立てるか分かりませんが、33年間の反原発運動の経験を生かしていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
新理事 齋藤武光

【第3期理事会】2007年4月〜2009年3月
全国の支援者のみなさま、引き続きのご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
チェルノブイリ子ども基金理事会 理事一同
理事長/鈴村稔  副理事長/小寺隆幸、向井雪子
理事/佐々木真理、齋藤武光、中務俊之、宮西いづみ 
顧問/広河隆一  監事/黒部信一、鈴木由利子

〔事務局から〕
新しい理事を迎えて3期目の理事会がスタートしました。チェルノブイリ被災者の気持ちによりそった救援活動を、今後も続けていきたいと思っています。
今号では、理事のみなさんが関わっているイベントなどについて紹介します。――核のない平和の世界をめざして――


ドキュメンタリー映画 『六ヶ所村ラプソディー』
監督 鎌仲ひとみ 六ヶ所村の核燃料再処理工場がテーマ

★6月30日(土) アスト津ビ3F三重県民交流センター
 10時〜12時40分 17時30分〜16時40分 ゲストのお話を含む
 (問い)平和憲法を世界に拡げるネットワークin三重 電話 059−229−7997
★8月5日(日) 秩父市歴史文化伝承館ホール
 13時〜15時 上映
 15時10分〜15時40分監督のお話
 16時30分〜17時 監督のお話
 17時10分〜19時10分 上映
 (問い)秩父で『六ヶ所村ラプソディー』をみようの会 電話 090−6119―3928


ドイツ映画 『みえない雲』 
原発事故がテーマ


6/26〜7/2 北海道 札幌蠍座 011-758-0501
6/16新潟 柏崎産業文化会館文化ホール 柏崎刈羽市民ネット
6/30〜7/6 東京 新橋文化劇場 03-3431-4920
6/23大阪 メセナひらかた 072-843-1904(ストップ・ザ・もんじゅ)
近日公開京都 京都シネマ 075-353-4723


「レネット金色の林檎」
チェルノブイリの少年と日本の少女とのふれあいを描いた児童文学が今年の課題図書に!

名木田恵子著 金の星社 1200円

兄の不慮の死により悲しみで覆われた海歌(みか)の家にチェルノブイリからセリョージャが保養に訪れた。不器用に出会い、別れた二人。その直後両親は別居し海歌も過去を封印するのだが、セリョージャが生きているという知らせを聞いて新たな一歩を踏み出し始める。日本の子どもたちとチェルノブイリの子らのそれぞれの悲しみは異なっていても深いところでつながり、この世界の今を共に分かち合っていることをしみじみと感じさせてくれる。名木田さんは子ども基金や札幌の「チェルノブイリへのかけはし」を訪ねてこの本を執筆された。それが今年の毎日新聞社主催全国読書感想文コンクール課題図書に選ばれたことを喜びたい。多くの子どもたちが出会うことを願っている。 (小寺)


ボランティア作業日について
毎月第1・3土曜日の1時半〜5時半、ボランティアの方と作業を行っています。参加される方は事前にご連絡ください。事務局への電話は平日午前10時〜午後5時半の間に、留守の場合は伝言をお願いします(京王線・井の頭線 明大前徒歩5分)


次回ニュース発送
9月22日(土)11時〜5時 場所:東京ボランティア・市民活動センター(飯田橋駅ビル セントラルプラザ10階) 少しの時間でも歓迎です。参加される方は事前にメール、FAX、電話でご連絡下さい。

※9月は第4土曜日が発送日ですので第3土曜日の作業はありません。


ニュースについて
募金をくださった方には、その使われ方の報告として原則1年間お送りしています。また、ニュース購読費(2000円/年)も募っております。印刷・発送は実費の経費でまかなっておりますので、切手代とあわせても購読費以下で間に合います。残金は募金として使わせていただきます。


振替用紙について
事務作業の都合などにより、一律に同封させていただいております。決して募金を強要するものではありません。万一、ご心配やご負担をおかけしておりましたら、慎んでお詫び申し上げます。


ミニ・ニュース

★チェルノブイリ最新報告会&ミニ・コンサート
 報告 佐々木真理ほか ゲスト カーチャ・グジー
 10月14日(日) 13:30〜15:45
 北沢タウンホール スカイサロン
 資料代カンパ 500円

★チェルノブイリ報告会&ミニ・コンサート
 報告 佐々木真理ほか
 ゲスト カーチャ・グジー
 10月28日(日)午後 
 会津若松中央公民館
 ※「里親の集い」も予定しています。
 ※詳細は次号に

■オクサーナ・ステパニュック 八景フィル客演のお知らせ
♪7月22日(日) 開演14時 神奈川県立音楽堂
八景フィルハーモニー管弦楽団第22回定期演奏会
 (問い)メール:concert@8phil.net
♪9月3日(月)  開演18時30分 東京芸術劇場大ホール カンボジア孤児のためのチャリティコンサート
(問い)03-3980-7938(アジアの孤児を支援する会)

★横浜国際フォトジャーナリズムフェスティバル2007 
会期:9月3(月)〜16日(日)
チェルノブイリ子ども基金は協賛団体です。
期間中「地球の上に生きる」写真展と「広河隆一 チェルノブイリ取材20年・中東取材40年」写真展、ナターシャ・グジー コンサートなど盛りだくさんの企画満載です。詳細は同封チラシをご覧ください。

★日本の民話を被災地の保養所に寄贈
新潟地方の民話をロシア語に翻訳した冊子150冊を新潟の親松さんが寄贈してくださいました。翻訳を協力されたウクライナのエレーナさんと共に事務局にいらっしゃって、「日本の民話を読んで少しでも安らいでもらえるなら、うれしい」 と話していました。


新潟日報 2007.4.27


編集後記

・4.21セシオン杉並での講演&コンサート、盛況のうちに終った。講演の中での「沈黙することで私たちは人を殺している・・・」という広河さんの言葉が胸に残る。私は声を挙げているだろうか、人にちゃんと伝わる形で、とあらためて自分への問い掛けを迫られている。 (み)

・予測はしていたことだけれど、今年4月、見事にメディアはチェルノブイリを取上げなかった(新潟など特別?)。定期的に送っていただく現地のベラルーシ・ウクライナニュースにもチェルノブイリの記載は1件だけ。私たちのキャンペーンは成功したが、まだまだほとんどの人にはチェルノブイリのことは伝わっていない。(む)


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