農と言える日本・通信 No.19  2000-02-22      高野 孟


《レスポンス&消息》総特集
 今回は皆様からのレスポンスや消息の大特集とします。
 

●鴨川フリークになるぞ!(生江有二)       

 次々と早い展開で構想を実現させている姿勢に敬意を表します。わずか数反の米作ですが、ここから「都会と僻地を結ぶ楽しく、未来を見据えた農業」の第一歩が始まっている感じがします。(ちょっとほめすぎですか!)
 小生も「トウナイト」を2月で降りることになりました。番組自体が変質し、バカ&エッチ路線オンリーの現状に情熱をもてなくなったからです。どうも平凡パンチの末期と似た症状を感じます。隔週ながら同番組に出て20年。尊敬できる友人、先輩がひとりもできずに終わったことが残念といえば残念。これからはシゲルと共に都会者に何ができるかを考え、鴨川フリークになろうと思います。よろしく!
★生江さんは明治学院大学全共闘卒、昔懐かし『平凡パンチ』全盛〜末期の同誌記者で、20年前からTV朝日『トゥナイト』でリポーター&コメンタイター。秋にシゲルと一緒に鴨川に来て、チェーンソーを買うかどうかで悩んだりしています。シゲルは生江さんの弟分でロックバンド「アナーキー」のリーダー&ヴォーカル。2人とも私が先ごろ会長に就任した草ラグビーチーム「ピンク・エレファンツ」の初期からのメンバーです。

●鴨川の全「集合日」を制覇するぞ!(村田信之)

 今年も十勝は資金不足のためまだまだ遠くにおいておきますが、鴨川は全「集合日」制覇を目指します。特に、田植え下草取りに情熱を。蓮舫を運転手として(これはナイショ)、私はなまった精神と身体を鍛え直すため、自分の足で歩けるようになった子どもたちは自然と接するため、オケイ様はカラスミ提供要員として、それぞれの役割と目標をしっかりと押し付けて、今年も一家で鴨川におじゃまします。
★村田さんは、早大在学中からインサイダーで記者として働き、当時私と蓮舫がキャスターで毎週やっていた東海テレビの情報番組を担当している内に蓮舫と結婚、その後2人で北京に留学して双子の子供を作って帰ってきて、今は田原総一朗さんの取材の仕事なども手伝っています。オケイ様は蓮舫のお母さん。鴨川に毎度、台湾産の最上のカラスミを持ってきて頂いてどうもありがとうございます。

●鴨川で準備作業が始まりそう!(伊東弘泰)

 今年は、鴨川での準備作業が少しづつ始まりそうですので、できるだけお知らせの年間予定に合わせ出かけたいと思います.通信、楽しみにしています.
★伊東さんは障害者ケアのための「日本アビリティース協会」専務理事で藤本さんの友人。王国からほど近い大山不動尊下の「青少年センター」が全く活用されていないので、そこを使って高齢者・障害者のための「農芸介護」施設を開こうというのが藤本・伊東両氏の構想で今年から動き出す予定です。

●渓流釣りが忙しくて!(福田誠之郎)

 凄いスケジュールですね。総選挙が直ぐにはない、ということで2月の3連休を利用して上海へ行ってこようと思います。ざっとスケジュールを見ると、5月下旬の帯広に参加できるかもしれません。3月の森林作業も魅力的ですが、この時期は待ちに待った渓流釣りのシーズンが開幕なので何とも言えません。
★福田さんは、元社会党『社会新報』編集長で今は民主党の広報責任者。帯広常連の日刊ゲンダイ=二木啓孝記者とは渓流釣り仲間。昨年は2人で山形かどこかの沢に入って遭難しかかったりしてました。

●エリちゃん、いいのかなあ……(箕形洋子)

 エリちゃんの鴨川転身ニュースを拝見して、ビックリしました。おじさんたち、うれしいだろうけど、エリちゃん、いいのかなあ・・・などと。「はじめ」に飲みにも行けなくなるぞ。
 私は、会社からリフレッシュ休暇なるものをいただいて、年末年始3週間、アフリカのガーナとマリに行って来ました。紅い土埃と砂とバオバブの木、「これが20世紀末の生活か!」と溜息をついてしまうような素朴な生活ぶりですが、「サハラ大好き人間」としては砂漠および砂漠的景観に、あらためて心奪われました。あと何日でも、あの景色を見ていたい!
★箕形さんは小学館の編集者で、渓流釣りからアフリカ砂漠旅行までアウトドア何でもウーマン。確か最初は、作家の朴慶南さんと一緒に鴨川に来て常連になり、昨年夏は帯広で渡辺英理さん共々、乗馬も初体験しました。英理さんが鴨川に移住することへのご心配は尤もですが、ご本人は3月か遅くとも4月には会社を辞めるべく(次のメールのように)着々と転身準備を進めています。

●平塚地区の新年会に行きました!(渡辺英理)

 私は8日の平塚地区の新年会に出席すべく、先の週末、鴨川に行って参りました。そこで、な、な、なんと王国ご近所の権左ヱ門さんのお計らいで、鴨川地区の教習所のバスに、大山千枚田の近くまで迎えに来ていただけることとなり、懸案だった教習所問題が、一挙に解決! 国王のお母さまはじめ、多くの方といろいろな話ができ、とても収穫の多い滞在となりました。
 そういえば私どもの会社の親会社TIME-WARNERがAOLに買収されるそうで、大変な時代です。日本では合併と報道されているけれど向こうでは買収と言われているらしく、社内も浮き足立つ状況です。そういう意味でも、鴨川は正しい選択かもしれません。
★何せあの山奥では車がないと暮らしようがないので、英理さんにどうやって運転免許を取ってもらうかが大問題でしたが、地区の顔役の一声で一挙解決のようです。私は、鹿児島のご両親が、せっかく大事な娘を東京に送り出して一流大学から一流会社に入ったのに何を今さら千葉の寒村なぞへ……とさぞかしお嘆きのことであろうと案じておりましたが、「どうせ会社を辞めるんなら、3月とか4月とか言わないでサッサと辞めちゃえばいいじゃないの」とむしろ煽っているようなことで、こういうご両親の子なら大丈夫だと安心しています。

●麻布に「フィリピン市場」が出来た!(篠沢純太)

 「農と言える日本」とは、ふむふむ…でした。もう16号になっているんですね?! これからも楽しみにしています。それと鴨川のお米は、堪能しています。
 インサイダーの近くに引っ越しました。在京の折りには、一度お立ち寄り下さい。オフィスなんですが、昼休みはフィリピン・ランチを出しており、20人〜30人のフィリピン人がたむろして、ちょっとしたフィリピン市場です。夕方でしたらサンミゲルがあります。
★篠沢さんは古いフリーライター仲間で、鴨川の長狭米頒布会員。最近は在日フィリピン人向けの雑誌を編集していたのが、発展して同趣旨のCSテレビ局を開設することになり、新事務所をオープン。しかしどうも怪しいフィリピン風パブ・レストランと化しているようです。いま私と篠沢さんが協力して、インターネット上の「アジア人記者クラブ」を開設するという計画を進めています。

●砂川市で「もう1つの雪祭」に取り組んでいます(岩田徹)

 今月と来月は雪祭りに取り組んでいます。先日、北海道新聞に以下のように載りました。「砂川商店会連合会は2月11日から13日まで、「砂川冬のフェスティバル」の会場となる砂川オアシスパークに、ゲーム式の空き缶などの回収機を設置。ゲームで当たると、商店会で提供する商品や、道の補助で購入した地元農産物が当たる「エコステーション事業」を実施する。同連合会は「市が取り組むごみ分別を進め、商店会も活性化できる。地元農産物のPRにも役立つ」と“一石三鳥”の効果を狙っている。設置される機械は、空き缶とペットボトルの回収機各一台。いずれも、4年前から同様の事業を行っている東京・早稲田商店会から借りる。空き缶やペットボトルを入れるとサッカーのPK戦の画面が出て、うまくゴールに入ると、コメ、玉ねぎ、商店会のポイントカードの割り増し券などが当たる仕組み。当たるのは参加者の腕に関係なく、5分の1から6分の1の確率という。……」
★岩田さんは北海道砂川市で書店を営む一方、「砂川市民大学」はじめさまざまな市民活動を展開していて、私はずいぶん前に一度講演に呼ばれて以来のお付き合い。前に帯広でお会いする約束をしていて、雪で峠が閉ざされて来て頂けなかったことがありました。今年は是非、帯広で再会しましょう。

●芽室町の祭で米10キロが当たった(吉田政勝)

 のんびりとした正月はなかなか送れないのが実情です。12月31日夜は芽室町の「裸みこし」をかつぎ、終わったあとの抽選会で米10キロ当たりました。町長がそばで「よかったな」と喜んでいました。「31出ろ」と念じたら、その数字が出て自分も驚きです。未来予知ができれば金儲けもできるのですが、そうはゆきませんね(笑)。
 1月4日の北海道新聞夕刊で高野孟さんと高野文彰(公園デザイナー)の対談が載りました。一面トップのカラーで三面1ページの企画で、両高野さんが十勝にひきつけられた理由がわかりました。コーディネートのあとがきで新蔵部長が「それを可能にしたのは排他的でない十勝の風土」とむすんでいました。しかりと思います。
★吉田さんは帯広市を中心に活動するデザイナーであり、また北海道新聞に随想を連載するコラムニストでもあり、「十勝渓流塾」の中心メンバーでもあります。住まいのある隣の芽室町で毎年大晦日に行われる「裸みこし」には、なぜか執念をもって年々参加し、このたび目出度く「米10キロ」の栄誉を得たわけです。道新で私が対談した高野文彰さんは、10年前に帯広の北隣の音更町にある小学校の廃校に東京から事務所を移して全国的・国際的に活躍する景観デザイナーで、同じ姓、同年生まれ、帯広好きで馬好きということで、道新帯広支局長の新蔵さんが面白がって、新春企画として2人の対談を載せて頂きました。対談要旨は2月15日号の「インサイダー」に出ています。

●北海道から鴨川に“馬の出稼ぎ”をやってみたい(後藤良忠)

 正月休になり女房が家の事を手伝えと煩いのを無視して、自分の仕事らしき事をしています。
そこで息抜きで思いつきましたのは、2月とか3月のある一定期間にお客さんを集められるならば、鴨川に北海道から馬を持っていく計画はどうでしょうか。年忘れの話として聞いてください。どさんこ5〜6頭に馬扱い者2名で、例えば20日間出稼ぎする。その経費を50万円とし、これを稼ぐとすれば、50人@10000円となり5000円ならば100人(日平均5名)ですが、無理でしょうか。状況によっては、協会がある程度助成すればそれだけ楽になります。北海道馬の冬季出稼ぎテストでもあり、鴨川の新事業テストとしても面白いのではないかと思い、新年度の取組みに考えてみて欲しいです。
★面白いです。後藤さんは札幌在住で「北海道うまの道ネットワーク協会」専務理事。同協会は、北海道に馬で自由に散策できるよう車道・歩道のほかに“馬道”を張り巡らせようということで97年に発足した団体で、われわれ「十勝渓流塾」は団体加盟しています。後藤さんは北海道開発局で帯広に勤務している頃に、われわれの拠点である「リバティファーム」で馬に乗り始め、同ファームの主である平林さんらとこの運動を興したのです。“馬の出稼ぎ”というのはなかなかすごいアイデアで、ぜひ検討しましょう。一定期間に平日を含めてそれだけの人を集められるかというところが問題のポイントでしょう。後藤さんとその協会については、隔月刊雑誌『乗馬クラブ』に私が連載中の「十勝森林警備隊“馬”日記」第4回(昨年12月号)をご参照ください。

●今年は是非参加したい(小鶴有生)

 「ご自由に」という暖かいお言葉に賛同して、今年は是非参加させていただきたいなあ、と思っております。その節はどうぞよろしくお願いいたします。
★小鶴さんは福井市在住で、「SAY-2」という政治を市民に引き寄せる活動を多彩に展開しています。今年は鴨川なり帯広なり是非おいで下さい。

●日蘭修好400年記念の私のCDを買って下さい(大竹尚之)

 このページにこんな記事お送りしていいのかなと、案じつつ御紹介いただければ
などと、願っているのですが……。去年の暮れに「出島を巡る音楽(MUSIC  IN  DEJIMA)」というCDを出しました。「江戸時代『出島』で奏でられたオランダの音楽」を復元したもので、演奏は佐藤豊彦(リュート、テオルボ)、山田千代美(ソプラノ)、大竹(リコーダー)です。オランダのデルフトで9月に録音したものですが、オランダ日本修好400年記念のつもりで作成したものです。御注文いただければ、すぐにお送り申し上げます。中に郵便口座を書いておきますので、そこ宛てに御精算いただければ幸いです。御連絡はe-mail、fax、tel、何でも御都合のよろしい方法でお願い申し上げます。CD代金は2800円です。
申込先:大竹尚之 〒253-0026 茅ケ崎市旭ケ丘8-15
tel+fax   0467-83-1760/e-mail naofue.cyborg.ne.jp
★大竹君は私の高校ブラスバンドの後輩で、早大卒業後、72年からオランダに音楽留学、今ではリコーダー(木笛)演奏家の第一人者として活躍中です。東京音楽大学とフェリス女学院大学の講師も務めています。瀬戸内海の小島に移住したいと言うので「鴨川においでよ」と説得に努めているところです。 ▲