15周年のキャンペーンを成功させなければ今後の救援活動は難しい、という危機意識をもって2年近く前から準備を進めてまいりました。私たちの救援キャンペーンの趣旨は、コンサートを通じてチェルノブイリの事故の被害を訴え、思い起こしてもらうのと同時に、募金を被災地に送ることです。21人の子どもたちが半月以上滞在し、8か所でコンサートを開くとなると人手も経費もかかり、その上で募金を集めなくてはいけない。経済不況も伴い、10周年や12周年より、募金も人々の関心もかなり厳しいものになっているというのがここ数年の実感でした。 来日メンバーの選定、演奏曲目などのプログラムの確定を代表の広河が中心となってカリーナの親団体である現地救援団体と進めてまいりました。コンサートの情宣に関しては、今まで以上の力を入れても感触を得られず、15年という長さを感じずにいられませんでした。東京では今までで一番大きい1100人の会場に、何人の方に来ていただけるか最後まではっきりとは分からない状況でした。 汚染地の村からキエフに戻った広河が4月6日の深夜に倒れたと連絡が入りました。9日に帰国し、そのまま都内の病院に運ばれました。事務局にとっては大きなショックでした。ただ、広河の分まで頑張って成功させたいとの思いで準備を進めたのでした。16日にカリーナは来日し、17日の歓迎会・出版記念パーティーを迎えました。24日朝に「強制」退院をした広河はそのまま夜の東京公演に。多くの方のご尽力を得て、8会場で6000人以上のお客様と900万円近くの募金を集めることができました。東京公演は、今までのように直前に大きなテレビなどの扱いはなく、特別に共演者を立てなかったにもかかわらず、過去最大の観客数でした。 各地主催者をはじめ、舞台を作ってくださったスペースオルタ他のみなさま、コンサートを支えてくださったボランティアのみなさま、お越しいただいたすべてのみなさまに心よりお礼申し上げます。広河が倒れたことに加え、いろいろとご心配、ご迷惑もお掛けしました。厳しいスケジュールの中、カリーナの子どもたち、ナターシャ・グジーは本当によく頑張ってくれました。舞台は素晴らしく、もっともっと多くの方に観ていただきたかったと心から思います。 助成:東京都国際交流財団・立正佼成会一食平和基金 コンサート開催協力団体:ルフトハンザドイツ航空 日本マクドナルド(株) 讃陽食品工業(株) (株)リコー社会貢献クラブ 千代田区職員労働組合 杉並区職員労働組合 東京代々木ユースホステル JTB団体旅行新宿支店 赤帽陸王運送店 共立医療会 チェルノブイリと核の大地広河隆一写真展事務局 リサイクルグループ・カリーナ アメリカン・エキスプレス・インターナショナル (株)東邦薬品工業 東京マイコープ暮らしの専門委員会(順不問) ルフトハンザドイツ航空から渡航費について2名分のサービスのほか、チケットを割安でご提供くださいました。この他、多くの方のご協力をいただきました。あらためてお礼申し上げます。
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