三重 宮西いづみ 「救援活動」としての成果を、このコンサートの収支決算の段階でするならば、三重は≪成功≫とは言えない。広河さんがいつも言われるように「私たちみんなが死んでしまっても、あの地の苦しみはなお続くだろう」と思えば、今、私たちと共に活動している高校生たちが、未来において作り出してくれるであろう≪実り≫に期待してきた。 そのため活動の成果を長いスパンで考える癖のついてしまった三重は、このコンサートだけで100万円の収益を得るようなことは最初から考えなかった。目標は、何はともあれ≪あの子たちががっかりしないように≫、会場を埋めること、であった。実行委員会はまさになりふり構わぬ策を弄した。それでも前日まで、1000席ある1階の半分くらいか?という不安を拭えなかった。 当日1000人を超える人々が会場を埋めてくださった。その感激の中で、この≪成果≫を実質的救援に実らせることが、私たちの課題だと痛感した。 ♪事務局より:幼稚園から高校、大学まで、学生のみなさんが大活躍してくださっています。高等学校文化連盟からは、キエフ救援センターのカリーナの練習室の設備費へ、セントヨゼフ女学院からはベラルーシ・アクサコフシナのリハビリセンター設備費への募金をいただき、コンサートで授与式を行ないました。 |