チェルノブイリ報告 <キエフ・リハビリセンター> [ウクライナ・キエフ] 日本センター/チェルノブイリ子ども基金キエフ事務所 2001年、被災した子どもたちのためのリハビリセンターが、日本のチェルノブイリ子ども基金の援助により活動を始めました。センターでは医療専門家による検査や、さまざまなリハビリのための教室が開かれています。 私たちの仕事は、原発事故で被災し甲状腺手術を受けた子どもたちと常に連絡を取ること、治療を受けている医療施設で彼らの担当医と会って子どもたちの状況を把握することです。 子どもたちとの手紙によるやり取りも積極的に行っています。また症状が重い上に、経済的支援も必要な家族の子どもを探し出すことにも努力しています。活動の一番大切な役割は、子どもたちの健康回復への道筋を作ること、そして健康回復そのものです。保養では、楽しく興味深いものにするために本当に些細なことまでも考慮して気を配る必要があります。リハビリセンターには困難や問題を抱えて来る人、また単に見学やおしゃべりに来る人など、さまざまです。本当にどの人に援助が必要なのかを見極めることが重要です。 2001年9月からリハビリセンターでは、コンピューター、日本語、絵画、裁縫教室が開始され、70人のメンバーから成る「チェルボナ・カリーナ」の練習も行われています。 子どもたちはみなそれぞれの活動に喜んで参加しています。このセンターは事故で被災した子どもたちのリハビリに大きな役割を果たしています。彼らを憂鬱な気分から開放し、感情的にも身体的にもよい影響を与え体の健康回復に役立っています。このようなセンターの開設は、被災した子どもたちたちの大きな援助となっています。 (サスノフスカヤ・ガリーナ)
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