チェルノブイリ報告
子ども基金の支援 甲状腺手術をした子どもや汚染地に住む子どもが一定の期間だけでも汚染されていない場所で、安全で栄養のある食べ物を取って健康の回復に役立ててもらうのが保養の目的です。もちろん健康の為にも大変重要で役立っているのですが、体だけではなく心もとても元気になっているということを皆さんにお知らせしたいです。それぞれの保養施設では職員が万全の準備をして子どもたちを受け入れ、子どもたちが楽しめるようにいろいろな事を考えているのです。保養に来た時は一人で寂しそうにしていたのに、帰る頃には顔付きが全く変わっていて、友だちもたくさんでき、別人のように元気になっていく子を何人も見ました。本当に体の健康だけではなく、心もこんなに健康にしているすばらしい場所だと思います。この保養所の人たちの努力もありますが、子ども基金を通じて一般の方から頂いている募金によってこの保養は成り立っているのです。「里親制度」や「奨学生制度」ももちろんお金を渡すことによって勉強や薬の為に使っていますが、お金を支援するということだけではなく、自分たちのことをこんなに心配してくれている日本の人がいるということが子どもたちの心の支えになっているのです。そういう話や手紙を私は何人もの子どもたちから聞いたり読んだりしているので、皆さんに伝えたいと思います。
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