スベトラーナ・アレクシェーヴィチさん来日講演
『チェルノブイリの祈り』の著者・スベトラーナ・アレクシエーヴィチさんの講演会が、この秋、チェルノブイリ救援団体、脱原発団体を中心に大阪・広島・北海道・長野・愛知・東京の各地で開催されました。子ども基金は「カタログハウス」・「原子力資料情報室」・「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」・「チェルノブイリの子ども達に・千葉の会」とともに10月19日に東京講演を共催しました。「チェルノブイリは忘れられているのではなく、いまだにチェルノブイリが理解されていないのだ」「権力への対抗、闘うことがなければ生き延びることはできない」「新しい事態を記述するには、使い古された言葉ではなく、新しい言葉が必要」「世界を破壊する新しい形の恐怖が現れている現在、それから眼をそらすことなく、勇気をもって、考えること」等アレクシェーヴィチさんの多くの言葉に勇気付けられました。ここでは、カタログハウスの神尾さんのご協力を得て、会場アンケートより来場者の声をご紹介します。 ●内容はとても重いもので、チェルノブイリ事故のことを忘れてはいけないし、今も苦しんでいる人達がいるということを理解しなければいけないと思いました。日本でも原発はなくなるどころか増えています。自分のこととして考えなければいけません。 (埼玉県所沢市・K.Hさん) ●スベトラーナさん、澤地さんともステキな方でした。心で思っていても行動することは難しいものですが、この会場に来て、真剣に考えている方がいっぱいいらっしゃることに力が湧きます。私も、私の考えが行動できるよう勉強したいと思いました。 (埼玉県三郷市・N.Rさん・29歳) ●これは遠いところの物語ではなく、また過去の物語ではなく、私たちにこれから起こりうる物語だと感じました。その中を生き抜くために「自由であること、自ら自由であろうとすることが必要」の言葉、心にしみました。澤地さんの言葉もすばらしかったです。 (未記入) ●人間は強い衝撃を受け、頭では大変なことがおきているのだと知っているのに、今までと同じように暮らしたいと思う、また意識していないところで今までを守ろうとする。強く心に残りました。 (茨城県ひたちなか市・S.Aさん・52歳) ●チェルノブイリは、アウシュヴィッツと共に私達が絶対に忘れてはならないことで、繰返し自らの意識の中に刻みつづけなければならないことだと思います。スベトラーナさんの声、顔を新たに刻み、記憶を確かなものに出来たように思います。 (千葉県船橋市・S.NさんS.Sさん・56歳、55歳) ●大勢の人で驚きました。「自由は輸入できない、自ら求めるものだ」という言葉に共感。 (埼玉県比企郡・I.Yさん・47歳) ●スベトラーナさんの話を聞きに来たわけですが、澤地久枝さんのお話も大変良かった。とかく他国の問題を自分の住む日本と関係付けて考えられない中、色々な問題を、今生きている自分はどうするのかと考えなければ何も変わらないと思います。 (未記入) |