チェルノブイリ18周年救援コンサート開催
まもなくチェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)から18年目の春がやってきます。半減期30年のセシウム137は今でも強い放射線を出し続けています。ウクライナ・ベラルーシ・ロシアで既に4つの市と600近い村が消えました。そして被災地の人々はガンをはじめとした様々な病気に苦しんでいます。事故当時の子どもたちは思春期から大人になり、結婚・出産・就職を迎えていますが、被曝の影が重くのしかかっています。最も救援が必要なときにチェルノブイリは忘れ去られようとしているのです。しかしこの事故は過去の過ちというだけではなく、未来への警鐘です。13歳のナジェージダはこう問いかけます。「いったいだれが放射能を降らせたの?…つぐなうのはわたしたち子ども。自分の命と引き換えに。あなたたち大人が命を大切に思うようになるまで、私達は人間のあやまちをつぐないつづける。」(『生きていたい!』より) チェルノブイリ子ども基金では、毎年春に救援キャンペーンを開催してきました。2004年は、6歳の時に被曝し今は日本で歌い続けるナターシャ・グジーと、ウクライナから招くナターシャの妹、18歳のカーチャによるジョイントコンサートを下記の日程で実施します。カーチャは避難民の子どもたちを中心に結成された音楽団「チェルボナ・カリーナ」の一員として2001年に来日し、現在は民族楽器バンドゥーラの演奏を学んでいます。またナターシャを応援する市民によって、お二人の父親で原発で働いていたミハイル・グジーさんが招かれます。またとない機会ですので各地の公演で事故当時の体験を語っていただく予定です。このコンサートを通して過去の事実を直接伺うと共に、被曝による困難を乗り越えて歌い続ける姉妹の姿に未来への希望を感じ取っていただけたらと思います。 収益と募金は、すべてチェルノブイリ被災地の子どもたちの保養費、医療費などとして活用されます。このコンサートの成功のために、皆様のご協力・ご支援をお願いいたします。 (副理事長 小寺隆幸) ●各地の予定● (2003.12.10現在) 大阪 4月17日(土) アピオ大阪小ホール (地下鉄・JR森ノ宮駅) 奈良 4月18日(日) 奈良市ならまちセンター(近鉄・JR奈良駅) 横浜 4月22日(木) 横浜市南公会堂 埼玉 4月24日(土) リリックおがわ(東武東上線小川町駅) 東京 4月25日(日) セシオン杉並 三重・いなべ 4月27日(火) 泉称寺本堂(員弁市) 三重・和歌山 4月29日(木・祝)御浜町中央公民館 岐阜 5月1日(土) 多治見市文化会館ホール(JR中央線多治見駅) ※後援:ウクライナ大使館、ベラルーシ大使館、ロシア大使館、外務省ほか |
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