9月24日は「希望21」の誕生日です。
「希望21」10周年祭にチェルノブイリ子ども基金から4人の理事(佐々木、小林、竹口、向井)が参加しました。式典当日、表紙に掲げた広河さんのメッセージを代読し、簡単なことばを述べました。また前夜祭では佐々木さんがロシア語でスピーチをしました。会の終了後、ベラルーシの「チェルノブイリ事故の被害克服問題に関する統括局第一副部長」という女性の方が私に近づき、「10年前、あなたに会っていますよ。よいメッセージをありがとう」とお礼を述べられました。
また、10年前、最初の保養者の1人だった子ども(今は青年)が招待され、言葉を交わしました。当時、広河さんが保養のリストにぜひ入れてほしいと指定したホイニキ地区の子どもです(現在は保養者の選択は国が行なっている)。支援し続けている意義を感じたひとときでした。
10周年をお祝いして、子ども基金では匿名の方からの大口寄付金と一般募金と合わせた中から特別支援を行いました。
向かって左から「希望21」所長とドイツ団体、ベラルーシ団体・政府代表者たち
【式典で】
10年前のオープンの日と今年と、偶然にも参加させていただきました。オープンのとき植樹した白樺も大きくなっていました。10年間広河隆一さんはじめたくさんのスタッフやボランティアが希望21を訪れました。私自身はこの間、まったく訪れてはいないのですが、行かれた人たちの報告を聞き、ビデオや写真で保養の様子を知り、子どもたちの手紙を読んだりして、常に身近に感じていました。
今日も保養にきている多くの子どもたちと会いました。朝、散歩しているとき、先生と歩いている子どもたちが、あるいは寝室のベッドを整理している子どもたちが、それぞれあいさつをしてくれました。
子どもたちにとって希望と夢を与えてくれるこの施設に、ドイツの人たちと共に、日本のチェルノブイリ子ども基金が「希望21」を支え続けてきたことを誇りに思います。 (向井雪子)
【前夜祭で】
チェルノブイリ子ども基金は、子どもセンター「希望21」開設10周年をお祝い申し上げます。私たちは本日皆さまと共に喜びを分かち合うことを大変嬉しく思います。チェルノブイリ子ども基金はフォトジャーナリスト広河隆一により1991年に設立されました。「希望21」開設当初より「希望21プロジェクト」に参加してまいりました。1996年より「希望21」と共同で、甲状腺手術後の子どもの為の夏の特別保養を行ってきました。私自身はこのプロジェクトに98年から参加し、すでに7回目の夏をこのセンターで子どもたちと共に過ごしました。ある女の子は言いました。「"希望21"は出会いの場所です。」別の子どもたちは言いました。「"希望21"は私たちに1年分のエネルギーを与えてくれます。」私は彼らの意見に全く同感です。そしてこのような場所は世界中でも大変貴重で重要であると思います。私たちは「希望21」が将来も子どもたちにとってそのような場所であってほしいと願っています。最後に、ベラルーシの子どもたちとご列席者のご健康のために乾杯をしたいと思います。 (佐々木真理)
「希望21」 所長 マクシンスキー より
チェルノブイリ子ども基金のみなさま
ナデジダの職員一同より、この援助に対し感謝を申し上げます。 また、ナデジダ開設10周年記念祭への、貴訪問団のご参加に対し、お礼を申し上げます。
私たちはまた、食堂拡張とコンピュータクラスへの援助のご決定につきまして心から感謝いたします。これは大変意義深い贈り物です。食堂を拡張することで、子どもたちが一度に食事をすることができるようになり、それによって今までよりも多くの時間を子どもたちとの教育・医療活動に当てることができるようになります。
また、食事の質や食堂スタッフの仕事もよりよくなります。 (以下略)
敬具
2004年10月15日
「希望21」 所長 マクシンスキー
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