みなさんからのおたより



修学旅行の自主研修で子ども基金を訪問してくれた名取市立閖上中学校の生徒からの手紙

初夏の風が心地よく感じる今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。私達は、毎日、勉強や部活動に一生懸命取り組んでいます。

さて、先日は私たちの研修のために、お忙しい中お時間をとっていただき、本当にありがとうございました。事前にいただいた沢山の資料を見ながら丁寧な説明をしていただいたおかげだ、調べても解決できなかった事が解決できました。

チェルノブイリ子ども基金さんは、人数が少ない中でも、沢山の資料を取り扱い、子どもに色々な工夫ごとをして助けていく手段をきちんと計画しながら、活動をしているんだなあと実感しました。

私達は今、チェルノブイリ子ども基金さんを訪問して学んだことを発表するために、まとめの壁新聞を書いています。自分たちや友達の発表をこれからの学習や生活の役立てていきたいと思います。いろいろと親切に教えてくださりありがとうございました。  

これからもお体に気をつけてお過ごしください。  

訪問させていただいた班を代表し、まずは書面をもちましてお礼申し上げます。

平成17年5月19日
名取市立閖上中学第3学年代表  H.I

 

アンケートより

・素晴らしい歌と講演でした。平和に対する意識を一人一人が持つ事が大切なんだと再確認しました。

・チェルノブイリの事故について今まで詳しく知る機会がなく、事故の実態を今回知り大変驚きました。

・会場の観客の多さに少し驚きました。「スライド講演」は重苦しさがありましたが、事実を伝える場なので聞いてよかったです。

・日本人である事の責任を感じています。変な事は変だと言う勇気を持ちたいです。平和ボケにならないようにしようと思います。

・橋爪文さんのお話とても良かったです。過去の事を風化させる事なく現在に伝える事はとても大切で意義ある事と強く感じました。手話通訳にも感動しました。

・被害は終っていない事、自分たちから遠い事ではないことを改めて思い出しました。

・初めて生の声で、現実に起こったことを聞き、驚き、悲しみが心の底から湧いて来ています。

・広島の詩の朗読は素晴らしかった。親子席で聞いていました。子どもが小さいので助かりました。楽しみました。ありがとう。

 

少年

ここから広島の郊外
夏草の茂る練兵場
午前八時十五分
少年はこんなに朝早くから
昆虫でも探しにやってきたのだろうか

  突然
一条の閃光が少年を貫いた
彼は一本の火柱となった
一瞬 炭素と化した少年は
焦土に大の字に横たわり
空洞の眼を大きく見開いて
天を睨んだ
空洞の口を大きく開いて天に叫んだ
 母を呼んだか

兄弟を 友を呼んだか
痛みの叫びか
一本の歯もない
一片の爪の白ささえもない
からからと炭に焼かれた少年を
なおも天と地の灼熱が焦がしつづける

詩 橋爪 文

 


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