各地のイベント報告



◆大地・原発とめよう会 講座 報告◆

 「大地を守る会」は設立30年になる産直団体ですが、2月18日に「チェルノブイリ子ども基金」の向井雪子さんに来ていただき講座を開催しました。タイトルは『チェルノブイリを知っていますか?−世界を汚染した原子力事故』で、事故当時のようすから現在の状況、現地の救援、そして脱原発を実現させるには、というお話でした。
 脱原発に関わる者からすれば、「もう20年たったのか?」という思いですが、ものすごく昔のことに思う人が多いでしょうから、どんな方が参加してくれるだろうかと主催者側としては案じておりました。
 しかしながら、原発のことに以前から関心があった方から、今回初めて聞いてみようという方、赤ちゃん連れの夫婦や中学生・高校生まで幅広い層の方が参加。参加者から「この救援活動を始めたとき、20年近くも続けることになると、向井さんはお考えでしたか?」という質問が出ると、「本当にこんなに長く続けることになるとは、思ってもみませんでした。」と感慨深げにおっしゃっていました。最後に、参加者に一言ずつ感想や思いを話してもらう場面では、みな一言ではとても治まらず、チェルノブ
イリのこと、脱原発全体のこと、これからのエネルギーのことなど熱い思いが会場にあふれました。日本列島には今54基もの原発がありますが、未来に向けて脱原発を進めようと、みんなの気持ちが通い合った、素晴らしい講座となりました。ありがとうございました。(K.N)

◆地球市民フェスタ in ODAWARA 2/5 ◆

 小田原市と市民団体が共同で開催している「地球市民フェスタ」は今年で10回目を迎えました。1回目から参加しているチェルノブイリ子ども基金・江之浦支部では、子どもたちの絵の展示と絵はがき、本、カレンダー、民芸品などの販売を行ないました。ここ数年、毎年参加されているナターシャ・グジーさんが、今年も歌とバンドゥーラの弾き語りで聴衆を魅了しました。また、ベラルーシ大使館員のSさんが家族ぐるみで参加。おいしいベラルーシ料理を来場者に振る舞ってくれました。ウクライナ、ベラルーシへの関心、さらにチェルノブイリ事故への関心もいっそう深まったのではないでしょうか。(Y)

◆チェルノブイリ事故20年 各地のイベント情報◆

《チェルノブイリ事故の被災者》
・事故現場に居あわせた原発職員と消防士ら: 1000〜2000人
・リクビダートル(事故処理作業従事者): 60〜80万人
・事故直後30km圏避難住民: 約12万人
・高汚染地域からの移住者: 25〜30万人
・ 汚染地域の住民: 約600万人
  [出典:京都大学原子炉実験所 今中哲二 講演録]

事故から20年、なにが起きたか、なにが続いているのか、チェルノブイリ被災地で日本国内でさまざまな取り組みが行なわれます。今回「基金ニュース」で掲載した避難民報告、ニャーグ医師の意見、被災地若者情報などは、20年という長い年月と深い苦しみ・悲しみを示しています。別紙、写真展情報もあわせてごらんいただき、お近くのコンサートやシンポジウムの会場に足を運んでいただけたら幸いと思います。

■ナターシャ&カーチャ・グジー チェルノブイリ20年コンサート 4/15〜29
■チェルノブイリ20年シンポジウム 4/16
■チェルノブイリ原発事故20年講演会 4/14 京都大学原子炉実験所
■チェルノブイリ原発事故20年静岡講演会 4/18 掛川市生涯学習センター
■チェルノブイリ救援チャリティーコンサート 4/21 三島市民文化会館
■チェルノブイリから20年 ノーモア・チェルノブイリ 4/22 カタログハウスの学校東京校
■チェルノブイリ原発事故20周年の集い 4/23 大阪市立総合生涯学習センター
■4.26(水)−5.2(火)横浜ギャラリーダダ チェルノブイリ写真展(コンサートは30日のみ)
※詳細は原子力資料情報室のホームページに掲載 FAX03-5330-9530
■チェルノブイリ20年救援コンサート関西 5/7 大阪社会福祉指導センター (問)072-843-1904

 

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