4月15日、秩父ミューズパークを皮切りに9カ所で【チェルノブイリ20年救援コンサート】が開催。今年はウクライナからナターシャ・グジーさんの妹カーチャ・グジーさん、バヤーン奏者のコジャンさんをお迎えし、ウクライナ色豊かなコンサートをお届けしました。各地の労音、音楽鑑賞会、音楽センター、市民グループのみなさまの協力のもと、全会場で、募金箱設置(※別掲参照)、チェルノブイリ写真展を行いました。各地で参加されたボランティアのみなさまにも改めてお礼を申し上げます。また、三重の亀山は市民だけの実行委員会、広島は市民と労音との共催、という形で取り組んでいただきました。以下はその2つの主催者からの報告です。
20周年コンサートin亀山
4月22日。前日までの雨も上がり良い天気になった。私はホッとした。というのは、もう何週間も前から「22日は絶対に晴れる!私は晴れ女だから!」とまわりの人たちに断言していたのだ。天の神様は私たちに味方していてくれる、あとは客席が満員になるのを祈るばかりだった。そして実際、幕が上がると、思った以上にたくさんの人が来て下さっていた。
三重県では今までに何度も、ナターシャコンサートは行っているが、亀山市での開催は初めてだった。したがって、今回初めてナターシャの歌声を聴く、という人がとても多かった。そして皆さん一人ひとりがたいへん感動してくださり、こんなに素晴らしいコンサートは初めてだ、本当に来てよかった、という声をたくさんいただいた。ナターシャが「3日間のつもりで家を出たのに、その後もう二度と我が家へ戻ることはできなかった」という話をすると、あちこちで目頭を押さえる人の姿もみられた。音楽を楽しんでもらうと同時に、チェルノブイリの悲劇の本当の姿を、少しでもわかってもらえたのではないか、と思う。
今回のコンサート開催にあたり、資金面では、たいへん厳しいものがあった。招へい費用および舞台製作のための分担金がかなりの額だったのだ。しかし、だからといって20周年の今年、何もしないでじっとしている訳にはいかない、赤字覚悟で、やろう!という事になった。そして助成金を申請したり、賛同金を募ったり、チケット販売も考えつく限りの方法で、最善を尽くした。その結果、赤字どころか、かなりの救援金を作ることができた。これもすべて、コンサートに来てくださった方々を初め、多くの皆さんのお陰だと思っている。みんなの気持ちが一つになったから、大きな事を為し遂げることができたのだと思う。みんなが、チェルノブイリの子どもたちを思うこの気持ちを、どうかいつまでも忘れないでいてほしい、そうあってほしいと、祈っている。
三重チェルノブイリ被曝児童救援募金 中世古 友子
20周年コンサートin広島
チェルノブイリ20年広島コンサートは、10年前「チェルボナ・カリーナ」広島初公演の時と同じ会場で開くことが出来た。1200人のホールはほぼ満席、直前まで切符の出足が鈍かった分スタッフみんなの喜びも大きかった。 今回のコンサートはナターシャ・グジーさんと今までつながりの深かった人達とぜひ一緒にやりたいと私は願っていた。2年前グジーさんのご両親が広島へ来られたのを幸い、その人達に呼びかけて一緒に会食。その時からそれぞれ密かに企画を温めていた。昨年秋いよいよ半年先に迫ったコンサートの準備が始まる。ひろしま音楽鑑賞協会(労音)と共催する話がまとまり大きな会場が可能になる。実行委員会は、音楽センターひろしま、教専寺、チェルボナ・カリーナの会、この三つのグループで作り、グジーさんとの思い出話等脱線しながら作戦
?会議を何度も重ねた。
事故20年ということでマスコミの取材も多く、夜我が家まで訪ねて来る熱心な人達もあった。息子位の若い人達に事故の資料やグジーさんのCDを貸したり説明したり。私達が今まで得た知識や情報を若い世代に伝える事の大切さを強く感じた。こちらの熱意に応えて手間をかけた丁寧な番組や記事が作られた。次の世代に原発事故の「意味」が伝わったという手応えを感じて嬉しかった。
共催した「音鑑」の多くの会員の方は、グジーさんの演奏を初めて聴いた人達で、その人達が会場カンパのお願いに応えて下さった様子に私達は驚いた。コンサートにとても心を動かされ、少しでも力になりたいという熱意が迫る様に伝わって来たからだ。この2年間の「音鑑」の例会で一番素晴らしかったという声まで飛び出したと知った時は本当に嬉しかった。このコンサートの音楽としての内容の素晴らしさが証明されたのだ。グジーさんの音楽に向けるひたむきな想いを私も強く感じた。そしてチェルノブイリの事、グジーさんの事に関心を持つ人の裾野が広がったという手応えを感じた。
チェルボナ・カリーナの会 小堀 恵美子
ナターシャとカーチャの絵(現在使用している仮額縁付き 横221cm 縦190cm 140号相当 油彩)を描かれた画家から、絵が売れたら募金にしたい」との申し出がありました。「子ども基金」は売買には関われませんので、詳細をお知りになりたい方は直接お問い合わせください。
岡村 昇 様 Tel 03-3755-0737 Fax 03-3755-2376
*個展 6/26〜7/2 ギャラリー八重洲・東京(東京駅八重洲地下街) |
開催地からの募金
会場カンパ
秩父 52,636円
姫路 50,503円
広島 264,662円
亀山 85,382円
横浜 96,858円
府中 100,561円
西新井 153,461円
狭山 191,492円
茨城 94,168円
実行委員会募金
広島 362,512円
亀山 299,887円
チケット収益(基金扱い分) 135,120円
合計 1,887,242円
※ このように多額の募金をありがとうございました。
※ 音楽センター、オフィスジルカよりCD売り上げの一部を写真展経費にカンパしていただきました。
ナターシャ・グジー コンサートスケジュール
7/8(土) 開演19時 フォレストイン益子
問・ましこeまちネット 0285-70-1661
7/15(土) 開演13時 四季文化館みのーれ(旧美野里町)
問 WFWP茨城チャリティ実行委員会
Tel 029-248-3882
7/16(日) 開演14時 なぎさニュータウン(江戸川区)
問 setsuko_c@rose.sannet.ne.jp(メールのみ)
7/22〜23(土・日) 長野 母親大会
7/25(火) 開演18時半 中野ゼロホール
問・東京平和運動センター Tel: 03-3288-5456
8/6日(日) 開演17:45 広島年金会館
問・ヒロシマ祭り実行委員会Tel:082-889-2568
★詳細およびこのほかのコンサート情報はオフィスジルカのホームページをごらんください。
★ コンサート開催ご希望の方、メールマガジン(ファックスでも提供)配信ご希望の方、オフィスジルカのほうにお問い合わせください。
Tel/fax 03-3692-9751
e-mail info@office-zirka.com
URL http://www.office-zirka.com
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