チェルノブイリとヨコスカを結んで
平和コンサート&原子力空母母港化のおはなし
(2006年10月1日開催)
「あの美しい歌声が藤沢で聴けたら」・・・「ビキニデー」(1954年、アメリカの水爆実験で被爆した第五福竜丸の乗組員を追悼する記念日)に参加した私たちの会のメンバーから発せられた一言で、ナターシャさんのコンサートの開催が決まりました。
私たちは生協の組合員や原爆被災者、市民団体が集まって実行委員会を作り、毎年核兵器廃絶を願って平和行進とイベントに取り組んでいます。今年の企画を検討する中で、私たちの街、藤沢のすぐ近くの横須賀がアメリカの原子力空母の母港になることが話題になりました。もし横須賀で原子力空母の事故が起こったら・・・・いろいろ情報を集めるうちにチェルノブイリは決して他人事ではないと思い始めました。チェルノブイリがとても身近になってきたのです。そこで「チェルノブイリとヨコスカを結んで」というテーマでナターシャさんのコンサートと「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」共同代表の呉東正彦さんによる原子力空母の母港化についての講演会を一緒に行うことにしました。
ナターシャさんのコンサートは素晴らしいものでした。彼女の透き通るような歌声を聞くうちに、私は「アレクセイの泉」という映画を思い出しました。周辺が放射能で汚染されているにもかかわらずそこだけは汚染されていない澄んだ水が湧き出ているアレクセイの泉とナターシャさんの水晶のような声が重なったのです。
バンドゥーラの音色はウクライナ民謡の調べにぴったりで、彼女の歌声と共に私たちの心にしみいりました。
事故当日と翌日は何も知らされず子どもたちは外で遊んでいて被害が広がったこと。3日後には戻れるということでとるものもとりあえず緊急避難してそれ以来自宅には戻れなかったというナターシャさんのお話に被害者の悲しみと怒りが伝わってきました。
220名余りの参加者はロビーに展示した広河さんの「チェルノブイリ20年の刻印」の写真にも見入っていました。
呉東さんのお話から原子力空母は動く原発とも言われ、その危険性は非常に高く、ひとたび事故が起これば首都圏を巻き込み、しかも被害は次世代まで及ぶなど取り返しのつかないことになるとことを学びました。私たちはチェルノブイリの子どもたちを忘れてはいけないし、新たに同じような子どもを作り出す危険性のある事態を決して許してはいけないと思いました。
(ピースリレー実行委員会 島田啓子)
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♪ ナターシャの妹カーチャ・グジーの来日(日本語学校への入学)が決まりました。演奏活動もチェルノブイリ救援という姉妹のライフワークとして続けていきます・・・・・・・
【ナターシャ・グジー メ-ルマガジン 12月号より】
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