2005年度(第8回)の奨学生が以下のように決まりました。また、若い母親支援も現地の要請を受け、5人が決まりました。いずれも甲状腺手術を行い、現在も病とたたかいながら、チェルノブイリ事故被害者のため、国の未来のため、前向きに生きています。奨学生の枠には入りきらないけれど、緊急の問題として母子支援を広げることにしました。(奨学生基金より支出しています)
【奨学金制度】2001年1月から開始した甲状腺手術後の青少年のための奨学金制度。甲状腺手術後、重い病気を抱えながら、経済状況が厳しいため勉強の継続が困難な学生1人につき50ドルを支援しています。 |
C.オリガ 19歳(女)ゴメリ国立技術大学 甲状腺ガン。家族の健康状態は良い
H.ドミトリー 20歳(男)国立ゴメリ大学地理学部地理学科 甲状腺ガン。健康状態は良くない(諸症状あり)。両親と姉と同居。
卒業後は自国のエコロジーと環境保護のために働きたい。そのために子どもの頃から地理学科を目指して勉強した。けれど健康状態が良くないので学業困難。薬が必要。
C.ユーリヤ 19歳(女)ゴメリ技術学校鉄道科 甲状腺ガン。手術後低体温症。4人家族、母、父は高血圧症。エコロジストになりたい
K.ナターリヤ 19歳(女)ベラルーシ国立医科大学ミンスク小児科学科 甲状腺ガン。手術後の体力減退、甲状腺機能減退。4人家族、母は甲状腺機能減退。医者になりたい。4歳のときから病気で苦しんだので、医者になって子どもたちが病気にならないようにしたい。
K.スヴェトラーナ 21歳(女)ブレスト国立工業大学経済学部4年 専門は会計学、分析、管理。甲状腺ガン。放射生ヨウ素の治療、甲状腺機能減退。会計士になりたい。会計学は村経済にも必要。チェルノブイリ原発事故被害者のためにこの専門分野で、無報酬で働いてもいい。
P.アンナ 19歳(女)バール国立大学2年、幼稚教育、応用心理学部。甲状腺ガン。息子と夫(学生)がいる。心理学者教養と技能を身につけた専門家になって、社会に貢献したい。
G.エレーナ 女 ミンスク商業単科大学経済経営学科2001年卒、ミンスク経済経営大学4年。甲状腺ガン。娘、夫がいる。州の専門家になりたい。人々と協力し、村の経済を発展させ、チェルノブィリ原発事故で汚染された土地を再開発するためなら、家族とともに遠い土地へも行くつもりだ。
Y.ユーリヤ 18歳(女)ベラルーシ国立医科大学2年。甲状腺ガン。医者になりたい。
K.タチヤナ 19歳(女)教育専門学校4年生。妹、母親と同居。父親は失業者で一緒に住んでいない。甲状腺腫。Lチロキシン服用。
専門学校を卒業したら、大学に進学したい。勉強の文房具と食事代を稼ぐために夏に子どものキャンプで働いていた。
B・ルスラン 19歳(女)マネージメント大学の2年生。甲状腺ガン。Lチロキシン服用。
妹、両親、祖父母と同居している。祖父も祖母も病気。
M・アレクサンドラ 21歳(女)ベラルーシ国立大学生物学部。甲状腺ガン。Lチロキシン服用。合併症あり。不随意性機能障害症候群、慢性胃炎。幼少時より18歳まで障がい児。
母、病気の弟と同居、父は離婚。
R・イワン 22歳(男)ベラルーシ国立工科大学4年生、技術教育専攻。甲状腺ガン。放射性ヨード治療。Lチロキシン服用。幼少時より障害児。両親、兄と同居。両親とも病気あり。
G・オリガ 20歳(女)ベラルーシ国立大学初等教育学部4年生。甲状腺ガン。放射性ヨード治療。Lチロキシン服用。2002年に無期限第3段階障害者と認定。両親、妹と同居。妹は病気あり。母親は働いていない。父親は現在定職が無い。
E・ユーリヤ 19歳(女)ベラルーシ国立医科大学2年生。甲状腺ガン、副甲状腺切除。Lチロキシン服用。常時カルシウム剤服用。放射性ヨード治療。第3段階障害者と認定。
母は看護婦、父は離婚。
P・アンナ 19歳(女)バラノヴィチ国立大学、就学前教育、実践心理学専攻。甲状腺ガン。放射性ヨード治療。Lチロキシン服用。毎日カルシウム剤服用。第3段階障害者と認定。
夫と1歳半の息子がいる。勉学は続けている。夫は働きながら、通信制の教育(有料)を受けている。
K.スヴェトラーナ 21歳(女)ブレスト国立工科大学経済学部4年生。専門は会計学、分析・管理。
甲状腺ガン。放射性ヨード治療。Lチロキシン服用。カルシウム剤服用。 第3段階障害者。 父は工場勤務、母は年金生活者で、多くの病気がある。
G.エレーナ 22歳(女)ミンスク経営大学3年生。専門は財政と貸付。 甲状腺ガン。Lチロキシン服用。カルシウム剤服用。
第3段階障害者。 夫と4歳の娘がいる。夫は兵役時に障害者となったが、会計係をして働いている。
A.ヴァジム 24歳(男)労働社会関連国際大学 法学部4年生 甲状腺腫瘍。第3段階障害者。妻と暮らしている。
●若い母親支援 5名 (次号に掲載します)
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