チェルノブイリ子ども基金ニュース

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No.60 (2005/3/19) 目次

チェルノブイリから19年
広島、長崎から60年
世界の核は今・・・

広河隆一45回目のチェルノブイリ訪問

 
撮影 広河隆一

青の断層
――チェルノブイリの子どもたちと真鶴に遊ぶ――

私の生命の断層は 青  
瑞々しく切り立った 青  
しかし けっして冷たくはない  

とき折り私は覗き込む  
その断層を  

波を呼ぶ澄んだ声  
岩から岩へ跳ね 飛沫となって光る  
チェルノブイリの子供たち  
恐れを知らず 穢れも知らない  
彼らのからだのなかに核禍が息づいている  

子供たちの歓声に海が輝く  
核の片鱗すら止めない海  
この青に透析された細胞は  
二度と核を寄せつけない  
そう信じたい  

私の足もとで  
浜えんどうの花の紫が  
怯え   
詰り  
責め  
問いかける  

こうして また私の命の断層に  
真鶴の海の色と  
チェルノブイリの子供たちの目の色が  
加えられた       

橋爪 文           
(14歳のとき広島で被ばく)


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甲状腺の手術を受けた若い母親&子ども支援

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2004年甲状腺手術後の子ども・青年のための特別保養

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募金・救援状況

※上の詩について:93年4月〜5月にかけて、ベラルーシ・ホイニキ地区から11人を保養に呼んだことがあります。橋爪さんはたまたま、受け入れ先の真鶴の方と知り合いで遊びに行かれたのだそうです。不思議なご縁に驚いています。(事務局)


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